最後に













:ナンバーガールがどうなるか、って考えたことあります?
:え! 我々がですか? えーと、そうですね、あと5〜10年はやってくれると思ってますが(笑)。
:ボクは、同じように地方から上京してきてるので、ナンバーガールが描く心象風景とか、すごく共感する部分があるんですよ。都市生活始めた頃の高揚感とか殺伐とした感じとか違和感とか。でも東京で生活が長くなって、だんだんここが自分の居場所だってことになると、変わってくるじゃないですか。「SAPPUKEI」のころは、東京が自分の居場所になるかならないかくらいの時期のアルバムだと思うので、この先殺伐からもっと乾燥して虚無っぽくなるのか、どうなるのかなあと思います。
:ボクはどう思ってるのかというとですね、近くにいて、はっきり言うと全然わかんないんですけど(笑)。ボクが感じてるのは「絶対に面白い物を作る」ということなんですね。面白くない物はつくらない。「今度のアルバムはつまんないね」とか、そういうことはありえない。だからといって、どういうものができあがってくるかっていうのはわかんないんですよ。なんでかっていうと、すごい才能があるから。それに、表現力とかに成長もあるだろうから今までとは変わった物ができるかもしれない。でも、それは絶対面白いしかっこいい。
:近くにいる人がそこまで自信持って言えるっていうのはスゴイですね。
:この前のハラキリツアーのときに新曲やったんですけどね、かっこよかったです。
:ファンとして、信頼が置けるなあと思います。やっぱりマネージメントを自分たちでしてる事務所なしのフリーランスミュージシャンだから(笑)、事務所の社長が無理矢理売るために「ああしろ、こうしろ」って言うとか、無理なスケジュールでやらされる、とか「面白くない物を周囲の状況で作らないといけなくなる」ような状況にしてないじゃないですか。それは彼らが自分たちで作った状況ですよね。だから作る作品において、中途半端なものは出てこないだろう、という信頼がありますね。期待ともいうかもしれないけど。
:そうなんですよね。理屈抜きで面白いんですよ。「今回はこうこう、こういうので」って理論づけて面白いんじゃなくて、単純に聞いてて気持ちいいですからね。
:それはもう、すごく楽しみですね。三栖さんの今後はいかがですか?
:おもしろいと思ったことを、作って行くんだ! 僕はやる! つうかやらんとやばい! なにしよるんか、え?! ということになりますからね。 ナンバーガールとはずっとやって行くつもりです。僕は。
と、いうわけでいろいろと長い時間お話をしていただきました。これからますますナンバーガールと三栖さんの活動に期待&応援して行きたいと思いました。三栖さん、どうもありがとうございました。これからもステキなデザインで我々をびっくりさせて下さい。 今後とも4steelstringsは憲ちゃんはもちろん、三栖さんにも注目していきたいと思います。

インタビュー:2001年11月下北沢にて
インタビュアー:4steelstrings管理人/4STST RED(職業:グラフィックデザイナー25歳)
        4steelstringsサブ管理人/4STST BLUE(職業:グラフィックデザイナー30歳)