Tシャツ
「DISTORTIONAL DISCHARGER(1999)」のツアーTシャツ。こちらはバックプリント。フロントにも小さくプリントが入っている。


「冷凍都市」Tシャツ。後ろの首の付け根あたりに「NUMBER GIRL」とロゴが入っている。



「ハラキリココロノツアー2001」のTシャツ。

「全身焦燥家ツアー(1999)」のTシャツ。これともう別バージョンの妖怪のTシャツがある。バックには都会の町並みのイラストがプリントされている。

デビュー前に販売されていたTシャツ。向井イラストにバンド名という極めてオーソドックスなスタイル。

:ここ最近のTシャツが憲ちゃん担当なのはどうしてですか?
:それはやっぱり、Tシャツに対しては一番こだわりがあるからですよ。一番意識が高い人がやるのがいいですからね。
:二人で作ってるんですか?
:そうですね、デザインして、プリントアウトを切って位置を決めたりして。「どう?」「いいんじゃない?」とかなったら入稿して、色校があがってきたら「あれ、そうでもないかも、微妙だなあ〜」とかなったりして(笑)。「また微妙なTシャツを作ってしまった…」と。
:うははははは。たまにありますよね、微妙なTシャツ。
:いや、たまに、っていうか微妙ですよ(笑)。でもね、ナンバーガールは微妙でいいと思うんですよ。憲ちゃんと作ってるときにいつも言ってるんですけど、ナンバーガールでTシャツ作るのは結構難しいんですよ。ばっちりかっこいいバンドTシャツを作ってしまうとナンバーガールらしくない。
:「DISTORTIONAL  DISCHARGER」のTシャツってファンのみんなに結構好評だと思うんですけど、ああいうのってあんまり作ってないですよね。
:あのTシャツが憲ちゃんが担当した最初のTシャツなんですよ。それまで、向井のイラストのTシャツとかだったから(笑)、普通に街でも着られるような男前なTシャツを作りたくて。でも、やっぱり向井は「ナンバーガールらしくない」とか言ってたみたいですけどね。向井は「着られないくらいでいい。記念なんだから。それを着る着ないは買ったやつの自由だ」くらいに言ってたんだけど、憲ちゃんは「Tシャツなんだから着られないと意味がない」って言ってやってるんですけどね。
でも、ここんとこ憲ちゃん少しおかしくて(笑)「冷凍都市」の時もそうだったけど、妙に「微妙」な変なTシャツを作ってしまうんですよ(笑)。憲ちゃんも僕も「着られるカッコイイTシャツ」を作りたいけど、やっぱり「ナンバーガールらしさ」を模索してるんですよ。その、模索中のゆえ、微妙なTシャツができあがってるんです。でもそれがナンバーガールらしさだと思うんですよ。かっこつけたいけどかっこつけきれない。かっこつけてるんだけど、ハタからみればダサイ、とか(笑)。「このメガネがかっこいいのか? 年いくつよ?」とか、言われるようなね。そういうナンバーガールから出てきたTシャツだから、それでいいんですよ。でもハラキリココロのTシャツは男前です。すごく評判いいし(笑)。
:「冷凍都市」Tシャツの時のスタッフの評判はどうだったんですか?
:リアクション、薄かったね…(笑)。でもボクはいいと思ってるんですけど。一回わざわざ染めたんで、感触が古着っぽくなってるんですよ。そして、あの中途半端なプリント(笑)。モニターで、作ってた時は結構「ばっちり決まってる」と思ってたんですけどね、プリントされてあがってきたら「あいまい」(笑)。
:うはははは。ちょっと、「あいまい」ですよね。あのプリントは。
:作ってたときは「幾何学的でいいんじゃなーい」とかなってたんですけどね…。でも、いつも向井のイラストだと表現の幅が狭くなるんじゃないかとは思ってるんですよ。だから、向井のイラストを使わなくてもナンバーガールらしいものを表現できるはずだと、毎回考えるんですけど気が付くと「微妙」になっちゃうんですよね(笑)。
:私「全身焦燥家」の時のTシャツが好きなんですけど。
:あれは向井とつくりましたね。あの時も向井とエラく盛り上がって「妖怪シリーズにしようか」って言ってて。で2種類作ったんですよね、あのときは。で、このまま次のツアーの時も別の妖怪でTシャツ作って、全部で10種類! 全部集めたくなる! とか、面白いんじゃないかと言ってたんですけど。でも次のときには、周りから「気持ち悪い」とか「かんべんしてくれ」と言われてね。なくなりましたけど(笑)。
:それは残念です…。あ、でも「BRUTAL MAN」Tシャツ見て思ったんですけど、やっぱり「NUMBER GIRL」って、ちゃんと入ってた方がよくないですか(笑)。
:ああ、バンド名が大きく入らないのは憲ちゃんの意向ですね。たとえば「三栖一明」名義でオリジナルTシャツを作ろう、ってなったときに、胸に大きく「三栖一明」とは入れないですよね(笑)。自分で着られなくなるし。だから憲ちゃんは自分も着たいから、あんまり大きく入れないんですよ(笑)。
狂う目
滅多にみかけない「縦書き」のサイト。「狂う目。」


「INAZAWA CHAINSAW」2000に配布された「狂う目号外」。
:狂う目を初めてみたときはびっくりしました。衝撃の「縦書きサイト」(笑)。
:最初は「縦書き」にわざわざ組んでありましたよね。
:そうそう、わざわざテーブルを細長く切って一文字ずつ改行してね(笑)。でもそれやるとめんどくさいだけじゃなくて、自分のMacだとキレイに見えてるのに、ウインドウズでみるとぐっちゃぐちゃなんですよ。それが嫌で、次は自分のモニターでキレイに見えてるIEをわざわざスクリーンショットで撮って載せてたんですけど、今はフォトショップで作ってます。さも、WebでHTLMで組んだかのようにわざわざ作ってますね。でもね、あれ色も少ないじゃないですか。画像にしたほうが軽いんですよ(笑)。前はテーブルに改行とかすごい数あったからタグだけでデータが重くなっちゃって(笑)。前はトップページだけで800Kとかあったのに、今50何Kとかですよ(笑)。
:軽っ!!
:Webって、自由に見えて全然自由じゃないじゃないですか。前にブリッツで「狂う目号外」っていうチラシを配ったんですけどね、紙物はすごくわかりやすくて伝えやすいし、作ってるほうも楽しい。他のいろんなWebを見ても思ったんですけど、とにかく「わかりやすく」したい。紙のチラシを一枚もらってすんなりわかるように、webでもそういうふうにしたいんですよ。だから階層をわけて複雑にしたくないんですよ。複雑になってページも別れると、「あれ? さっき見てたページどこだっけ?」とかになりがちですよね(笑)。狂う目はそういうのはやめたいんですよ。ナンバーガールが今なにをしてるのか、一目見てわかる、なおかつ更新が簡単。っていうと、今の状態なんですよね(笑)。スクロールもキライですからね、だからなるべく一画面に入るようにしてます。