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★さるころの場合


私、水谷さるころはフロッケ2から参加している。最初はフロッピーコミックを作っていた。初戦から売り上げ18枚とは十代の子娘ちゃんにしては上々では? と調子に乗り翌年も参加。こちらは20枚だったが追加納品しなかったので一応完売ということになる。そして3回目のフロッケ4ではまたもやディレクターで組んだフロッピーコミックが48枚売れる。ランキングには入らないものの、ぼちぼちの好成績ではあったと思われる。そんなさるころが「今年は本気で勝負に出るでぇ〜〜〜!」とチカラを入れたのがフロッケ5である。フォントエキスポに参加し、キャラクターフォントを制作した経験から、激戦区であるフォントに参入。「エンジェルフォント」という天使のキャラクターと羽のついたフォントのファミリー書体を販売。「エンジェルフォント」のみでデザインされたポストカード4枚セットとフォントをセットにし、フロッピーを人気のプロプロオリジナルプロッピーケーVILOWLに入れ、さらにプリンターでオリジナルのステッカーを制作してオマケとして、パッケージのアイキャッチとして使用。そしてフォントとしては安価の1000円で販売。はっきし言って「これで売れねえわけがねえ!」というくらいの大サービス作戦。結果は70枚完売、ランキング5位であった。もちろんこれで制作費が賄えるわけはないのだが、その後この書体は「フォントパビリオン4」に収録され、印税収入と、その後の大阪展の売り上げで見事制作費を回収。赤字覚悟の作戦は見事功をなしたと言えるだろう。そしてさらにこの作品で江並直美氏から「ゴールドタレント」に選抜された。ちなみに江並氏から聞いた選抜理由は「作品に独自の世界観があるから」だそう。

フロッケ6夏の陣ではA7サイズのマンガを制作販売。コンセプトは「とりあえず来てみたけどなに買ったらいいかわかんない、という人でも展覧会のお土産として気軽に買えるもの」であった。A4モノクロ印刷で8つ折りで16ページ分のマンガをポストカードを半分に折って表紙を付けて200円で販売。ちなみにこの価格設定はなにやってもどーやっても赤字なのだが、作品が出来た時に「自分がお客さんなら200円じゃないとかわな〜い」という自分評価による設定(結構厳し目)。フロッピーものはMacユーザーに限定してしまうので印刷物にした。思惑は的中し、売り上げは一位であった。しかし、自分ではずさない保守的な作品を作ってしまったことには少し寂しさも感じ、それがやはり売れたということにもなんだか寂しくなってしまった。もうちょっと冒険してもいいかもしんない。お祭りなんだしー。と反省した作品でもある。

ちなみに「Salu PRO PACK」はフロッケ5から販売しているさるプロの定番商品である。あまった年賀状、ポストカードと私が発行しているフリーペーパー「さるニュース」をまとめたもので、まあ、いわば「一年であまったプロモーション用印刷物セット」なのであるが、なかなかの人気商品となっている。基本的にわたしはフロッケで商売する気はまったくない。やっぱりフロッケという場所で好きなものを作って売るのが楽しいというのが基本。なので今年も赤字なんて気にせずに思い付いたものを作って売るつもりなのでありますよ。よろしくね(と最後に宣伝)。

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